日々システム制作・サイト制作をいろんな立場で支えているシフトメンバー。
今回はある案件の案件受注~リリースまで携わったプロジェクトメンバーに大変だったことややりがいを感じた場面などについてざっくばらんにお話してもらいました。
このインタビューを読めば、サイトリリースまでどんな過程を経てたどり着くのか、
その中でどんなことを意識してお仕事をしているのかが分かります!
S.S
Since2022.11
ディレクター
K.H
Since2019.4
ディレクター
K.M
Since2021.2
デザイナー
K.N
Since2017.7
SE
K.A
Since2016.4
コーダー
H.O
Since2019.11
プログラマー
Y.T
Since2022.11
テスター
K.O
Since2023.3
テスター
T.K
Since2018.3
Webマーケティング
S.S
今回はお集りいただきありがとうございます。まずは当時営業担当されたHさんに受注に至るまでに印象に残っていることがあればお伺いしたいです。
K.H
提案にあたってクライアントから要件リストというものが来ていたのですが、100項目以上あったことですね。1つ1つ確認しながら要望に応えられるか提案する必要があったのですが、基本的に開発すれば叶えられることが多かったので、実際にどこまで制作するのか、費用も見ながら優先度を決めてもらったのですがそこの調整が難しかったです。
あとは、元々月間のアクセス数がかなり多くて、リニューアル後に落とさないようにしなければならないというプレッシャーも大きかったです。
S.S
そうですよね。アクセスの部分はマーケティング的に大きいところだと思いますが、Kさんはいかがでしたか?
T.K
かなり気合を入れました(笑)SNSで状況を見ても人気がかなりあり、扱っている商材もビックワードなので、事前に流入キーワード収集、ターゲットユーザを仮で設定してその人が調べそうなものを全て調べて、今でもアクセスが取れている種類のワードと取れていないワードでリストアップしていきました。
その中でもアクセスが取れそうなのに取れていないワードをリニューアル後は確実に獲得していきましょうということで、こういう施策をすると来年には○○%アクセスが増加、5年後には○○%増加しますよというシミュレーションしながら提案しました。
ポータルサイトからECサイトにどれだけ流入しているかという数値や、月間でどのくらい購入に至っているかという数値を元に計算して出しました。かなり細かく作ったのですが、それがクライアントに刺さったようです。無事受注できて安心した記憶があります。
S.S
ありがとうございます。実際マーケティング施策については、先方の要件としても大きいところだったのでかなり時間をかけていただき本当にありがとうございました。
S.S
では、受注後のプロジェクト進行の話に移っていきたいと思います。
設計担当のNさんは、印象に残っていることや大変だったことはありますか。
K.N
そうですね。リニューアル前のサイトを運用している既存のシステムがあったのですが、既に必要な項目が決まっている状態でした。Hさんが仰ったように、開発すれば既存システムと同じように作れるのですが、出来るだけSITEMANAGEの仕様に則るように当てはめていく必要があり、大変でした。
元々システムを使ってサイト管理をされていたので運用が固まっている点はやりやすかったです。入れたい機能も定まっていたので。ただその分機能は多くなるのとシフトであまりやらない機能だったこともあり、テストは大変でしたね。
S.S
そうですよね。運用が固まっていると要件にブレが出ないのでディレクター的にもそこは大きかったです。仕様書も他の案件では見ないくらいページ数が膨大になっていて、あれだけの資料を作成するのは相当大変だったかと思います…。改めてありがとうございました。
WebマーケティングでベースSEOの施策も行ったかと思います。ベースSEOはユーザーインターフェースや設計にも関わるところだと思いますが、どのように進めていったのでしょうか。
T.K
まずサイトの構成から作りこんだのですが、当時UI担当されていたYさんとやり取りをしました。アクセス上昇の鍵ともなる全体の導線はユーザ視点で使いやすいような構成をYさんに提案してもらいつつ、アクセス集客になるページのインターフェースは拘りました。ユーザにとって使いやすく、かつ検索結果の上位に表示されるように工夫してそれを設計のNさんに落とし込んでもらった形になります。
メタ情報の設計もSEOやSNSの拡散に大きく関わるのでかなり細かく調整しましたね。普段はあまり見られないのでその分大変でした。
苦労した分、数値は伸びたので(2024年3月時点)頑張って良かったし、やりがいを感じました。
S.S
なるほど、ありがとうございます。ワイヤーの段階で細かく練っていたから、設計段階では少しの調整で済んだんですね。アクセスも伸びていますし、引き続き分析をお願いできればと思います。
では、デザイン担当のMさんとコーディング担当のAさんはいかがでしたか。
K.M
デザインの話で言うと、設計と同じように先方のイメージや方向性が決まっていたのでやりやすかったです。細かくはありましたが修正指示も的確でしたし、とりあえず作ってみてということが無かったからだと思います。
K.A
この案件は提案時にデザインを提出していて、そのデザインを元に進めていたかと思います。コーディングはデザインだけでなく、仕様書も見ながら動きをつける必要があるので仕様書とデザインを擦り合わせるのが大変でした。どんな仕様になるかある程度想像しながらいろんなパターンでもレイアウトが崩れないように作っていく、ということは特に気を付けたし勉強になりましたね。
既存サイトのデザインを踏襲して作るページもあって、あまりない要望なのでデザインスタイルを見ながら抜き出して作るのも大変でしたが勉強になりました。
S.S
確かに細かい修正が多かったものの、指示が的確で方向性がしっかり決まっていたのでお二人にはいろいろご対応いただいたかと思いますがやりやすかったですね。特に動きの部分は確認事項が多くて大変だったかと思います。
プログラマーのOさんはいかがでしたか?
H.O
この案件はサイトを英語表記に切り替えられるんですが、自動翻訳を入れているページもあれば、英語用に別でページを用意したものもあってその対応が大変でした。また、本番用と作業用でデータを分けたこともあり、データ構造の整理に時間がかかりました。ただ、言語毎だったり、作業用データだけで処理が独立しないようにしたり、それぞれの処理が補正されるように独自でプログラムを組むよう気を付けたのでうまく実装されたかと思います。データ構造が複雑にならないようにするためにどうすればいいか、どうすればプログラム処理のリスクを減らせるか、というのは勉強になりましたね。
S.S
そうですよね。日本語と英語それぞれで本番データと作業用データが必要だったので、データベースの構造が複雑にならないよう工夫していただいていたんですね。
テストはどうでしょうか。Tさんは当時入社一年目でしたよね。
Y.T
そうなんです。ここまで大きい規模のテストは初めてでした。機能やページも多かったので、大変でしたがこの案件のおかげで他の案件はかなり楽になりましたね(笑)全部が勉強になりました。
S.S
なるほど。でもお客さんに引き渡した後もバグは少なかったし、Oさんには英語の原稿で不足している部分もリストにしていただいたりして…。大変感謝しております。
K.O
良かったです。大変だったところでいうと、担当した他の案件と比べてもメタ情報の確認が一番細かかったと思います。アクセスが伸びていると聞いて安心しました。
S.S
ありがとうございます。実際改修案件もテストしていただいていますが、いつも細かく、私たちが気付かないところまで確認してくださるので大変助かっております。
ここまで皆様にお話伺ってきましたが、当時の話が聞けて良かったです。こうやって直接案件について時間をとって思い出話する機会ってないので…。実際大変だったこととか、経験歴が長い方でも勉強になる部分があるということで、日々勉強なんだと強く実感しました。
今後も改修などプロジェクトは進みますので引き続きよろしくお願いいたします。
プロジェクトメンバーが一堂に会してリリースまでを振り返るという豪華な対談。
そのプロジェクトごとに要件も違えば制作メンバーも違うので、大変だったことなどお互いに初めて気づかされるところもあります。今後も別のプロジェクトメンバーの対談をお届けしていきたいと考えていますので、お楽しみに!